ギター弾きは理論に弱い という定説があります。確かにギターという楽器は、理論を知らなくても弾けてしまう楽器です。コードなどは、どんな構成音でできているかわからなくても
「形」 で覚えられるし、スケール(音階)も 「形」 でとらえることができます。Keyさえわかれば、アドリブすることだって可能です。ある程度のことは感覚的にこなせてしまう楽器なのです。私はギターの持つ、この
いい加減なところ や アバウトさ が大好きだし大切にしたいと思っているのですが、人とコミュニケーションをとったり、さらに高いレベルの音楽を目指すなら、やっぱり音楽理論は大切だと思います。 |
理論を学ぶと個性が消えてしまうなどと言う人がいます。確かに中途半端に知ってしまうと、ある種の制約になるだけで、頭でっかちで理屈っぽくなりがちです。でも、きちんとした理論を感覚的に身に付けることができれば、制約どころか音楽を自由に操ることができるようになるのです。音楽の聞こえ方も変わってくるでしょう。 |
音楽理論とは難しい理屈ではなくて、過去のたくさんのミュージシャンが考えだし、その自然さや便利さから、多くの人に何度もくり返し使われることによって定着していった
「コード進行の流れ」 や 「音の 流れ」、 「響きの美しさ」 などを理論的にまとめたものなのです。音楽理論を学ぶことによって、こうした過去の偉大なミュージシャン達のアイディアを手に入れて、“自分の音楽”
や “ギタースタイル” を創り上げる手助けにしていってください。 |