ギターよもやま話 No.12

今回は『ビブラート』について細かくチェックしていきたいと思います。
『ビブラート』とは“音を揺らす”テクニックですが、メカニズム的には「細かく音程を変える&戻す」という動きになるわけです。音程を保つコツや音の揺らし方の種類などを整理していきたいと思います。
自分の演奏を演出するために有効なテクニックですのでこの機会にぜひマスターしてください。
まずは基本的な動きを確認しながら実際に弾いてみましょう!


◆ 『ビブラート』で“音程を保つ”コツ

音を連続的に変えているにもかかわらず、聴感上は“一定の音程”が揺れているように聞こえるのはなぜでしょう?
その秘密を、目でも確認できるように図を使って解析してみたいと思います。
「音の揺れ方」のイメージを頭に描いてから『ビブラート』するようにしましょう。
『ビブラート』&『チョーキング・ビブラート』&『スライド・ビブラート』の3種類の「音の揺れ方」の比較をしてみます。

図1.
  ○ビブラート



  ○チョーキング・ビブラート




  ○スライド・ビブラート




◆ 『ビブラート』の練習法
基本的な『ビブラート』は“細かいチョーキングの繰り返し”です。
上図でわかるように必ず音程を「もとに戻す」ことに注意してください。
自由自在に『ビブラート』を使いこなすためにまず“スピードのコントロール”から練習しましょう!
まずはハーフ・チョーキングを連続する“揺れ”の小さいビブラートから入ります。



さらにクォーター・チョーキングを連続する、より小さい“揺れ”の『ビブラート』も試してみてください



◆様々な『ビブラート』


 ○基本的なビブラート
まずは「薬指」を使った基本的なビブラートです。チョーキングを連続するわけですから、左手のフォームはチョーキングの時と同じように人差指でのミュートなどを忘れないようにしましょう。
尚、“揺れ幅”&“スピード”は手首でコントロールするようにしましょう。同じ動きを「中指」でもおこなってください。




○クラシカルなビブラート
クラッシック・ギターでよく使われるビブラートですが、チョーキングで音程を変化させたりせずに、弦を押さえた指をその場(フレット)で揺らして行うテクニックです。
音はあまり大きく揺れませんが“上品”なニュアンスのビブラートです。


 参考:チョップ奏法について
  強調したい音に2〜3本の弦のブラッシング音を混ぜて、いっきに弾きおろすテクニックです。
  迫力満点のサウンドはブルースなどに最適です。




『ビブラート』について視覚的にサウンド的にいろいろな角度から確認してみましたが参考になりましたでしょうか?自在に音を揺らして表情豊かなプレイができるように心がけてください。
音を揺らすことに気を取られて“音程”が悪くなりがちになってしまわないように注意しましょう。
『ビブラート』をかけない事もひとつの表現方法ですので、自分なりのセンスで使いこなしてみてください!

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