ギターよもやま話 No.6

今回は「ギターの持つ、わけのわからないパワーとか偶然性」についてです。
ギターって楽器はシンプルで かなりテキトーでも弾けてしまうところがまたいいんです。
「理論はあとまわしでとりあえず楽しみたい!」なんて思っている人はたくさんいるでしょう?
また、コードネームはわからないけれど偶然にカッコイイ響きになったりすることってありますよね。これは大切なこと。インスピレーションとか思いつきとか感覚的な部分を大切にして、どんどん曲作りやギター・アレンジに応用していって下さい。バンド仲間に、「そのコードは何?」と聞かれても「これに合わせて弾いてよ!」と開き直っちゃいましょう。


◆アイディア1
 「ロー・コードをそのままずらす 
 
〜ベースをキープしながらずらす(A系)〜
  
 
コードをずらすことによって、実際は色々なテンションが加わりますが、ここでは細かいことは気にせずに
  「Aコード」のバリエーション的にとらえて、思いつくままに移動してください。





◆アイディア2  「チューニングを変える
ギターのチューニングは“ペグ”を回すだけで簡単に変えることができますよね?
弦を巻き付けるだけの簡単な構造なのでチューニングが狂いやすいという欠点はありますが、これを逆に利用して自分のプレイに活かしてみましょう!
ベースを“その曲のKey”に合わせてチューニングしたり、トップ・ノートを“ペダル”させる時に1弦を好きな音にチューニングしたり、いろいろな可能性があります。
もちろんきちんとした「オープン・チューニング」を利用してもおもしろいサウンドになりますが、ここではあくまで難しいことは考えずに感覚にまかせて“ペグ”を回してください。
出来上がったチューニングがどんなものでも、カッコよく響けばOKです!
例5.  例2の要領で「Dadd9コード+α」を下記の順にずらすパターンを作ったとします。
Keyが「D」なのでベース音が4弦にきてしまい低音が足りない感じがするので、6弦を
“1音”下げて(E→D)低い「D」のベース音を出せるようにします。
レギュラー・チューニングに比べて“深い”サウンドになります。


 6弦を1音下げたことで、ずっと「D音」のベースを鳴らしておけるのと1弦の「E音」がDコードに対して“9th”ととして鳴り続けるのでより広がりのあるサウンドになる。


◆アイディア3
 「テキトーに押さえる
これは今回でもっとも“安易”なアイディアですが、これがやってみると結構おもしろいんです。
できるだけ考えずに任意のフレットを押さえるだけです。あとは“運”まかせ・・・。
この時ベース音だけ決めておくとすぐに曲に使えます。かなり“あやしいサウンド”もできてしまうでしょうが、あとは感じ方次第です。音が重なってるわけですから、なにかしらの“コード”を構成しているはずなので、後から分析してみるのも勉強になるかもしれませんよ。
例6.  指が届く範囲でこんな風に押さえてみました。開放弦を混ぜるとより効果的です。
う〜ん、あやしい・・・。




ギター(音楽)を勉強していくと変に理屈っぽくなったり、自分の知識の範囲で決めつけたりしてしまいがちですね。常に、今自分の出している音やフレーズに“気持ち”が乗っているか?それは自分が聞きたい音なのか?という事が重要。理屈じゃなくカッコイイものが正しいのです。また、ちょっと壊れた感じとか、心地いい違和感みたいなものが、よい意味で“毒”になって人の心に響いたりすることもあるものです。
自分の感覚を信じて、常に頭を柔らかくしてギターを楽しみましょう。


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