★アコギで作曲 〜簡単コード進行理論〜 第3回
前回の『サブドミナント・マイナー』&『サブドミナント・マイナーの代理』を使用することで、すいぶんと曲の雰囲気を演出することができるようになりました。哀愁を漂わせたり、ロック風に攻めたり・・・。
実際のヒット・ソングや名曲に聞かれる雰囲気を作り出せるようになってきたと思います。
今回は“サビ”作りの要になる『セカンダリー・ドミナント』という手法を解説していきます。
ここまで理解できればかなりのクオリティの曲を作ることができるようになると思います。
それでは始めましょう!


『セカンダリー・ドミナント』とは一体どのようなコードかというと、簡単に言えば“Keyに関係なく、次に進みたいコード(一時的なI )に対するV7(二次的なドミナント7th)を前に置くことができる”という手法です。
つまり次に来る“一時的なI コード”に向かって強制的に“ドミナント・モーション”を作っていくわけです。
“ドミナント・モーション”の強烈な進行感がサビなどの印象の強い雰囲気を演出してくれます。
言葉で説明するとかえって難しく聞こえてしまいますが、みなさんが普段慣れ親しんだ進行ですので実際に弾いて楽しみながら覚えてください。鼻歌でも歌いながら弾いて、どんどん曲に取り入れていきましょう。


 ・ セカンダリー・ドミナントとは?
  例としてダイアトニック・コードを“一時的なI ”として、各コードに対するV7にあたる『セカンダリー・ドミナント』(二次的なドミナント7th)を作ってみます。




ここまでの説明だと『セカンダリー・ドミナント』は必ず次のコード(一時的なI)に解決(ドミナント・モーション)しなければいけないように感じてしまいますが、実際は次に来るコードに必ず解決する必要はありません。
カッコ良くつながれば、『セカンダリー・ドミナント』の後にどんなコードが来ても良いのです。
“例外”と考えてどんどん試してみましょう。
例をあげて紹介しておきます。他のキーへの転調も合わせてチャレンジしてください。

 ・ 解決しないセカンダリー・ドミナントの例




ダイアトニック・コード上の7thコードは「V7」だけですので、それ以外の“7thコード”はすべて『セカンダリー・ドミナント』と解釈してしまってよいでしょう。

それではセカンダリー・コードを使った色々なコード進行例を紹介してみますので、実際に弾いてみてください。
他のキーへの転調も必ず行ってください。



●まとめ
『セカンダリー・ドミナント』について解説してきましたが、特徴はつかめましたでしょうか?
ぜひ『セカンダリー・ドミナント』を使って素敵なサビ&メロディを作ってくださいね。
この“一時的な・・・”という考え方は後の『トゥー・ファイブ』の理論や『転調』の手法などにつながっていきますので自分なりに整理しておいてください。
よくわからない人は「例」にあげたコード進行をどんどん弾いて、メロディを付けたりしてみてください。
とにかく弾いて、響きやコード進行の流れを体感することが、理論(アイディア)を理解する第一歩であり一番の近道ですので、あきらめずに頑張ってください。

次回は『おいしいコード集』&『基本的なトゥー・ファイブ』について話を進めていきたいと思います。
お楽しみに!

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