![]() |
|
![]() |
![]() |
![]() |
ナチュラル・テンション・・・3度ずつ(ひとつおき)自然に音を重ねたテンション。
|
||
オルタード・テンション・・・簡単に言えば「ナチュラル・テンション以外のコード」ということ。
|
以上が「テンション・コード」についての簡単な説明ですが、実際にギターで押さえる場合はいろいろと問題がでてきてしまいます。まずコードの構成音の数に対して『押さえる指が足りない』という問題が出てきます。 そこでコードの構成音をある程度「省略」しなくてはなりません。 音楽理論一般では“4Way Close Voicing”という考え方を用いて、「9th系を加えたらルートを省く」&「11th系を加えたら3rdを省く」&「13th系を加えたら5thを省く」というテンションのすぐ下のコード・トーンを省くという考え方を用いてコードの構成音が4つ(4和音)になるようにしますが、ギターではこの方法も適していません。 4本の指で押さえられて、尚かつそのコードの特徴をきちんと表せる方法をマスターしなければなりません。 ここからは順を追ってそのやり方を説明していきます。 STEP1 「テンション」を加えていくわけですから「テンション」は省略できませんので、コード・トーン『Root&3rd&5th&7th(M7th、6th)』の音の一部を省略していきます。 『Root&3rd&5th&7th(M7th、5th)』のうちコードの特徴を表現するのに最も影響の少ない音は“5th”です。 省略するならまず“5th”ということですね。 下図で各コード・フォームの“5th”の位置をチェックしてみてください。 注: “#5th”や“b5th”などの5thが変化しているコードの場合、“#5thとb5th”の部分がそのコードの響きを決める重要な役割をしているので気を付けてください。 |
|
Eフォームの5&6弦とAフォームの4&5弦の部分に注目してください。この部分だけを押さえるとロックなどではパワー・コード”と呼ばれる非常に力強い響きを持ったコードになります。 Rootと5thのみですのでメジャー・コードもマイナー・コードも関係ない強力なコードです。 逆にこのRootのすぐ上の5thを省略するとコードの響きがとてもやわらかくなります。 ジャズなどで使われるコードのほとんどは、この低音の5thを避けて押さえています。 下図で比較してみますので実際に音を出して確認してみてください。 |
STEP2 “5th”の次に影響力の少ない音は実は“Root”です。特にバンドなどベースのいるアンサンブルの場合、“Root”を気軽に省略してかまいません。“Root”はベース・パートの人にまかせて自分(ギター)は効果的な響きを作ることに専念してしまうわけです。ただソロ・ギターなどの場合はやはり低音の“Root”があった方が響きが落ち着きますので、押さえ方に工夫が必要です。左手の「第5の指」である“親指”を積極的に使って、上から“Root”を握り込んでしまいましょう。 STEP1の図2で各フォームの“Root”の位置をチェックしておいてください。 STEP3 |
“3rd”&“7th(M7th、6th)”があればそのコードの特徴を表すことができるという事はおわかりいただけたでしょうか?これで「テンション」を押さえるための指を2本確保できたことになりますね。 これから「テンション・コード」を組み立てていく上で、この『“3rd”&“7th”+“テンション”』という考え方が基本になっていきます。尚、テンションは高音弦で鳴らした方が効果的なので“3rd”&“7th”が比較的真中にある「Eフォーム」「Cフォーム」がテンション・コードに多用されるようです。 詳しくは次回音を出しながら説明していきますのでお楽しみに! |
第11回へ ギターにハマる!INDEX | |
↓ギター検索はJ-Guitar.comの「楽器を探す」で↓![]() ★日本で最大級のギター登録本数と加盟楽器店★
|
Copyright:(C) 2001 J-Guitar.com All Rights Reserved. |