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ワンランク上のドラム打ち込み実践編 その弐
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今回は前回のリズムトラック作りの基本をふまえてさらに自由な発想でのドラムトラッ ク作りに挑戦してみましょう。前回はおもに人間が実際にドラムセットをたたいているサウンドをシミュレートしたものでしたが、今回は打ち込みならではのドラムサウンドを作ってみたいと思います。 ギタープレイヤーである皆さんからすれば打ち込みドラムに対しては、「それほどドラムサウンドにはこだわらない」、とか「だいたいのリズムが表現出来ればいいや」 という人も多いと思います。 ところが実際打ち込みをしてみると、ドラムサウンドにインスパイアされてギターのリフが思い浮かんできたりすることもありますし、またデモテープ作りの時などは曲の雰囲気を印象づける大切な一要素にもなりますから、いろいろといろいろと挑戦してみて欲しいところです。 それでは実際にどのようにして打ち込みならではのパターンを作っていくのかを例をとってみていきましょう。 まず、いわゆる「打ち込みっぽい」ドラムサウンドを作る時の決め手はなんといっても『音色』選びです。 本物のドラムサウンドを「真似る」わけではないが故に自由に音色選びができるので、何でもありと言って良いと思います。スネアドラムやバスドラム、オープンハイハットの音色などには明らかに「それっぽい音色」がありますし、必ずどのような音源またはシンセサイザーにもそのような音色が入っていますからその中から探してみるのも良いでしょう。 |
1 | 打ち込みでリズムトラックを作ってみよう |
実践例.1 |
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打ち込みっぽいサウンドの多くはある何小節かの決まったパターンの繰り返しによって作られているものですが、曲によってはその決まったパターンだけでは飽きてしまうものもあるかもしれません。 そのような時は同じリズムの中で微妙に譜割を変えたパターンを組み込んだり、音色を足したりして、あまり雰囲気を変えることなくリズムトラックを単調ではないものにすることが出来ます。 では実際に先程作ったパターンと聴き比べていってください。 |
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実践例.2 |
今度は曲の場面によってがらりと印象を変えたい時の、リズムによる変化の付け方の例です。 この例では「打ち込みドラムサウンド」と「生ドラムっぽいサウンド」の対比による変化の例です。 まず打ち込みサウンドのリズムトラックを作ります。 |
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まとめ 実践的な例として2曲を取り上げてみましたが、これらはほんの一例です。 ただ、ギター1本で曲を捻出してきた人にとっては、多彩なリズムアプローチによって生まれるアイディアがいかに自分のギターフレーズ作りあるいは曲作りを助けてくれるか、ということを感じとってもらえれば良いと思います。 全2回に分けてまで紹介してきたドラム打ち込み講座でしたが、ギタリストにとってドラムの打ち込みさえなんとかできるようになってしまえば、音楽制作の幅がグンと広がると思うからです。 最近では高性能なMTRなどが多く出回っていて自宅での録音が手軽になってきていますから、生音の録音が難しいドラムが一番のネックになりますよね。 もちろん打ち込みをカッコ良く仕上げることは容易ではありませんが、きっとその努力は自分のギタープレイにも良い影響を与えると思いますから、是非とも諦めずにトライしてください。 |
* 次回は、録音のススメ.2最終回です。ギタリストの為のDTM講座総集編です。 |
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