録音のススメ2


導入編
皆さんは様々なスタイルで自分なりの音楽製作を既に楽しんでいることとは思いますが、多くのギタリストの皆さんが未だに避けて通るのが、DTM(デスクトップミュージック)ではないでしょうか?
「打ち込みなんて音楽的じゃない!」とか「欲しいサウンドは全て自分のギターで作るんだ!」とか「単にパソコンが苦手、、、。」という意見の人もいるでしょう。
ところがパソコンの性能が急速に進歩してくるにつれ、プロの録音現場でもパソコンをベースとしたハードディスク・レコーディングが主流になってきているだけでなく、アマチュア・ミュージシャンでもパソコンを使ってプロ並みの音質のCDを作ることすら可能になってきました。一昔前まではDTMといえばMIDI(電子楽器などの演奏データをやり取りする世界共通の規格=Musical Instrument Digital Interface)による打ち込み音楽製作が中心でしたが、最近では歌やギターなどいわゆる生音をパソコンに録音してた上でMIDIと同時に編集したり、パソコンのソフトウェアによるサンプラーをつかったループ音楽製作など、DTMの可能性は無限に広がりつつあると言っても過言ではないでしょう。
なかなか思い通りにバンドのメンバーが揃わずに困ったり、リズムマシンやMTRなどによる音楽製作スタイルに限界を感じたら、思いきってパソコンをベースにした音楽製作スタイルを導入してみてはどうでしょう。
まず第1回はDTMでこんなことができる!というのを体感していただきたいと思います。
1  ガイドツアー
具体的にはパソコンを使った音楽製作ってどんなものなんでしょう?詳しいデータの入力方法などはここでは割愛させていただきますが、これを聴いて作業行程のイメージを膨らませてみてください。

● パターンA

ここでは敢えて人間が実際にたたくのには不可能なパターンで、ハイハットを2種類入れる、
ということをしています。 MIDIならではの自由さがいろいろな表現の幅を広げてくれるんです。
これに合わせて次はエレキベースを弾いて、「ライン録音」でパソコンに録音します。

さあ、リズムトラックができました。次はシンセサイザーをMIDIコントローラで打ち込みます。

次はとうとうギターの録音です。アンプ・シミュレーターを使ったライン録音で、クリーンなギターとディストーションギターの2種類のサウンドを使います。

メロディーラインはピアニカを吹いてマイクで録音します。

MIDIコントローラで打ち込んだドラムとシンセサイザーもパソコンに録音した上で、全部ミックスダウンします。


これにボーカルも録音してしまいましょう!
  いかがでしたか?このような流れでデモテープを製作することも可能です。

● パターンB
 今度はサンプラーを使ってみましょう。ここではパソコンのソフトウェアのサンプラーを使います。
 まずはドラムのサンプル探しから!



後はパターンAの時のように、エレキギターやエレキベースを録音したり、MIDIでキーボードの打ち込みなどをしていきましょう。

サンプラーを使う時のメリットは、好きなサンプルを見つけたら直感的に作業をすすめることができる点であると言えます。とかくMIDIによる打ち込みの苦手な人にはもってこいの方法ですが、ドラムなどの場合「フィル・イン」が好きなところに入れられなかったり不自由な点もあります。極端なタイム・ストレッチをかけると、音色が変わってしまうこともあります。
簡単にではありますが DTMで作れるサウンドを少し紹介してみました。
参考までに MIDIによる打ち込みだけのサウンドも聴いてみてください。
やはりギターやベースなど生の楽器の音が入ってくるとサウンドの感触はだいぶ変わってきますよね。最近ではこのような MIDIと生の楽器の録音データ(オーディオと呼ぶ)を統合して扱うソフトウェアを中心としたシステムが主流となってきています。
このようなパソコン本体にインストールするシーケンス・ソフトや、パソコンとMIDIデータやオーディオデータをやり取りするインターフェースなどを含めてデジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)と呼んでいます。


 君はどのようなスタイルのDAWを選ぶ?
DAWは実に様々なものがあり、これからの購入を考える時は悩んでしまいます。
まずは使用目的をはっきりさせた上で、DAWソフトから選んでいくのが無難だと思います。
オーディオ・ループ・シーケンサ
音楽的な知識もあまりないし手っ取り早く曲をつくってみたい、と考えている人であればオーディオ・ループ・シーケンサ−とよばれるソフトを選ぶと良いでしょう。MIDIを使わないためシステムの規模も小さくて済みますし、既にあるオーディオデータを張り付けていくだけで曲が作れる点が魅力です。
コンパクトスタイル
特にパソコンをノート型にすると更にコンパクト化が進みます。パソコン内で全ての製作が可能です。
パソコン内でMIDIデータをやり取りをすることによって、まるで「MIDI音源」や「サンプラー」といったハードウェアを繋いだ時と同じように、「ソフトシンセ」や「ソフトサンプラー」といったソフトウェアを使うことができる。
オーソドックスなスタイル
MIDIデータやオーディオデータを中心に本格的な音楽製作のできるシステムです。
多少費用もかさみますが、慣れてしまえば音楽製作の可能性は無限に広がるスタイルです。


まとめ
今回はごく簡単なDTMの説明しかしていませんが、多少なりとも興味を持っていただければ幸いです。
次回は本格的にDTMの導入を考えている人の為の「MIDIなんてこわくない!」講座+αを紹介していこうと思います。
『音で体感する!』 第9回は、MIDIなんてこわくない講座+αを紹介していこうと思います

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