録音のススメ2



“対決”シリーズ第2弾はアコースティックギターの聴き比べです。
一言で「アコギ」と言っても実は様々な種類があるのは知っていると思いますが、実際それぞれがどのような音色なのかを聴き比べたりする機会はあまりないですよね。皆さんのアコギサウンド作りや曲作りのヒントとして、あるいは今後のアコギ購入の際の参考としてじっくり聴いてみてください。
今回もギターの演奏は、岩下潤氏にお願いしました。短いフレーズですが彼のプレイも必聴モノです!
 どんな種類があるんだろう?

  いろんな奏法で聴き比べてみてください。
  エレアコのライン録音の時以外は全てギターの前にマイクを立てて録音する「マイク録音」を行っています。
● 通常のアコースティックギター

日本ではこのタイプのギターを「フォークギター」と呼ぶこともあります。
一昔前に「フォーク」といわれるジャンルの音楽が流行しましたが、「フォーク」のミュージシャンが皆このギターを使っていたからです。最近でも「フォーク」のスタイルを継承したミュージシャンが再認識されつつあるのにともない、新しい「フォーク」のアーティストも増えてきているように思います。やはりアコースティックギターのサウンドはいつの時代になっても人の心に訴える力を持っているんですね。

※全てマイクを使ってレコーディングしました


● エレクトリックアコースティックギター

いわゆる「エレアコ」です。このギターは見た目は通常のアコースティックギターとそんなに変わりはありませんが、 「エレクトリック」というだけにエレキギターのように「ピックアップ」というものを搭載しています。大きな会場などでライブ演奏をする場合など は、通常のアコースティックギターを使う場合マイキング時のハウリングなどが問題となることがありますが、 「エレアコ」の場合ラインで音をミキサー卓に送ることができるためこのような問題がない点で有利です。また「イコライザー」などによる微妙な音色調整も可能です。

 ※ライン録音、マイク録音、またその両方をまぜた音の3通りの音の違いを感じとってみてください


● ガットギター

こちらは「クラシックギター」とも呼ばれます。クラシック音楽の演奏の際によく使われます。
形は確かに通常のアコースティックギターと似ていますが、ネックの太さなど実はかなり違っています。
一番の違いは「ガット弦」とよばれるナイロン製の弦が使われる点です。
「スチール弦」を使う通常のアコースティックギターとは明らかに異なる音色になります。

※ナイロン弦の独特の響きをマイクがしっかりと
 とらえています


● リゾネーターギター

形も独特なこのギターの特徴は、そのものズバリ「リゾネーター」という丸い大きなスチール製の共鳴板をもっていることです。木の響きとは違う独特の音色が「カントリー」や「ブルース」といったジャンルのミュージシャンに好まれることが多いようです。

※やはりマイクを使って録音しています。
 スライド奏法の音はシブイ!


まとめ
今回は各々の楽器の音の違いを分かりやすくするために、あえてエフェクターなどの色づけはしていませんがよいサウンドがたくさんあったと思います。実際ギターは1本1本各々に音が違うものですし、録音時のマイキングなどによっても録音された音は変わってしまうものなのです。一概に比較することは難しいのですが自分の好きな音や目指している音などを見つけてもらえればよいと思います。
『音で体感する!』 第3回は、コンプレッサーによる音の変化を紹介してみようと思います

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