★アコギで作曲 〜簡単コード進行理論〜 第5回
今回は前回の「トゥ・ファイブ」からの続編として“ウラ・コード”についてや“転調”について解説していきたいと思います。それに加えて、“クリシェ”や“SUS4”などの効果的な『コードの装飾法』についても解説していきます。これらのテクニックをモノにして、ワン・ランク上の曲作りにチャレンジしてください。
それでは始めましょう!


“ウラ・コード”とは簡単に言えば『V7の代理コード』である『II7』のことです。
「すべての7thコードはIIm7-V7に分割できる」という法則を応用してさらに発展させた「IIm7-V7」を生み出すことができます。下図で詳しく説明していきますので参考にしてください。


ということを踏まえて考えていきます




ではここですべてのドミナント7thコードはIIm7-V7に分割できるというIIm7-V7の法則を利用してSTEP2の進行をさらに発展させてみましょう。STEP2は本来のドミナント7th(V7)をウラ・コード(II7に代理した進行でした。

   STEP2の進行 

  ここではウラ・コードとしてできたII7コード(E7&D7)をIIm7-V7に分割して新たな進行を作ってみます。
STEP3.
 
もともとは {Em7 - A7 - Dm7 - G7 - C}でしたからウラ(裏)コードを使用することでまったく別の進行に変化させることができたわけです。
ここまでくると少々強引な感じがしてしまいますがJAZZでは普通に行われる代理方法です。




ここでは「IIm7-V7」を使った転調に限らず、いろいろな“転調”の手法についてまとめてみたいと思います。
効果的な転調を使いこなせるようになって曲を盛り上げてみてください。
順を追って整理していきますので下図を参考に“転調”のテクニックを磨いてください。

 手法1-a.半音上の転調
単純にKeyを半音上に上げる転調です。
サビの繰り返しを盛り上げる時などに使われることが多いやり方です。
 


 
 手法1-b.1音(長2度)上の転調
手法1の半音上への転調と同じ要領で行います。

 ※これと同じやり方で「半音下のKey」や「1音下のKey」に転調することもあります。


 手法2.平行調への転調
平行調とは、調号(♯&♭)が同じメジャーKeyとマイナーKeyのこと。

   例1.
  


   例2. 五線譜でも平行調の関係を確認してみましょう


 
      ※CメジャーもAマイナーも同じスケールということがわかります


   例3. 実際に弾いてみましょう。

 


 手法3.同主調への転調
同主調とは、主音(トーナリティー)が同じメジャーKeyとマイナーKeyのこと。

   例1.五線譜でも確認してみましょう

メジャー・スケール

ナチュラル・マイナー・スケール

      ※平行線の転調と違い、調号までが変わってしまうのでかなり強烈な印象になります。

   例2. では実際に弾いてみましょう




 手法4-a.ピボットコードを使ったなめらかな転調
転調する前と後の両方のKeyの中にある共通するコードのこと
  
   例1. KeyCとKeyGの共通するコードを調べてみましょう




 手法4-b.IIm7-V7を使ったなめらかな転調 

 

例1.
前の項目でも積極的にIIm7-V7をクッションにした転調を行ってきましたが、
より複雑な印象をつけるものにアレンジしてみます。

Fm7はKeyCに対してIVm7(S.D.M)、KeyE に対してはIIm7にあたる



 手法5.突然転調
これは理論に関係なく、どのKeyからどのKeyに転調してもかまわないという、ちょっと強引なやり方です。
ROCKなどでは「Aメロ」と「Bメロ」でKeyを突然変えたりすることも多いようです。
 

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