第1回で紹介した、通常のカセット&MDレコーダーやDATレコーダーなどでは、ステレオまたはモノラルで「一発録り」 することしかできませんでした。録り直せば当然、前に録った音は消えてしまいますよね。MTRは “トラック”と いう便利なしくみをもっていて、“4トラックMTR” なら4つのモノラル・レコーダーを同時に動かしている事になるのです。
A面、B面をステレオで反転して録音・再生するしくみ   それぞれを独立して同一方向に録音・再生するしくみ ※tr = トラック
 それぞれが独立したトラック (tr) として機能するので、1トラックに録音した音を消さずに2トラックに録音したり、1&2トラックの音を聞きながら3トラックに音を重ねたりできるのです。具体的にどのような使い方ができるのか、いくつか例をあげてみます。
 
例1
例1・・・教則本の付属CDや練習用マイナス・ワンCDなどを3&4トラックにステレオで録音して、2トラックにリズムギターを、1トラックにリードギターやソロを重ねる。アドリブの練習などに最適。
 
例2
例2・・・2〜4トラックのそれぞれに違ったギター・パートを重ねたギター・アンサンブルを録音して、1トラックにボーカルを録音してみる。アイディアを形にするのによいでしょう。
 
例3
例3・・・シーケンサーなどで作成したドラム&ベースなどを3&4トラックにステレオで録音して、2トラックにギターを入れて、1トラックにボーカルを重ねる。これで “ひとりバンド” の完成ですね。
 
例4
例4・・・ちょっとウラ技的ですが、アコースティックのソロ・ギターなどの場合で最初から終わりまで間違えずに弾ききるのが大変な時など、曲のパート別に分けて、つなぎ目がわからないように別々のトラックに録音する方法です。再生した時にはちゃんとつながって聞こえるので、急いでソロ・ギターのデモ・テープなどを作る時に便利だと思います。(かなりズルかもしれませんけど・・・)
 
  このように “4トラックMTRを” 使っていろいろな事ができるということは、おわかりいただけたでしょうか?でも4トラックではどうしても、録音できる楽器・パートなどが限られてしまいます。8トラックのMTRなら8種類、16トラックのMTRなら16種類の音をそれぞれ独立して録音できるので、しくみや使い方が理解できたらどんどんステップ・アップしていきましょう。
   ハードディスクのMTRでは24トラックのものまで登場してきました。すごい時代ですね。
 次回は4トラックでも「ピンポン録音」という技を使えば、もっともっとたくさんの音を重ねられることや、その他の便利な使い方&接続方法、より良い音で録るために必要な周辺機器などについて説明したいと思います。

次回はもっと便利により良い音で録る方法についてお話します


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