★Bコードに挑戦★

 B コード(バレー・コード)に挑戦しよう!!


『F』コードにつづいて、もうひとつの代表的な“バレー・コード”である『Bコード』について解説します。
『F』コード同様、最初は苦労するかもしれませんが、できるようになるとかなり便利なコードですので、頑張ってマスターしましょう!まずは基本的な押え方(フォーム)を紹介ますので、下図を参考にとりあえず押さえてみて下さい。
人差指と中指がかなり開く(ストレッチする)形になりますので、最初はキツイと思いますが、指の関節を柔らかくしていく柔軟体操のつもりで挑戦してみてください。
尚、“バレー”のコツは『F』コードの時と同じですので前回の『Fコードに挑戦』を参考にして下さい。ただこのコードは「5弦がRoot」のコードですので、きれいな音で鳴らすためには6弦を人差指(バレー)の先端でミュートする必要があります。
まずは
コードの押え方から紹介していきます。

   「B」コード
  人差指の先で6弦に触る位置でバレーすること

 どーしてもBコードができない?!
Fコード同様、きちんと押さえられるようになるまでにはかなり苦労するかもしれませんので、今回もバッチリ「逃げ道」を用意しておいたので、参考にして下さい。

 その1
  「省略形」で逃げる
1弦をカットして、人差指と薬指だけで押さえる『省略形』です。この形で押さえると人差指で“バレー”する必要がなくなり、楽になりますが、その分、薬指を軽く“反って”3本の弦をいっぺんに押さえる必要がありますので、指の関節が逆に反らない人にはかえって難しいかもしれません。こちらの『省略形』は、素早いコード・チェンジの時などは非常に有利になりますので、上記の“基本の押え方”と合わせて覚えて、使い分けられるようにしましょう。
  薬指でバレー
  ※使い分け方
 ・『基本の押え方』・・・1弦の音を活かしたアルペジオやゆっくりな曲の場合に使用
 ・『省略形』・・・速いテンポの曲や素早いコード・チェンジなどの場合に使用

 その2
  「パワー・コードで逃げる」
高音弦(1&2弦)を省略して3〜5弦のみを押さえる“パワー・コード”で代用することも可能です。
繊細さは失われますが、コードの雰囲気や迫力は表せますので、どうしても上記の2タイプの形では押えられない(音が出ない)という人はこの“パワー・コード”で代用して下さい。
 
6弦は人差指の先で触れてミュート

1〜2弦は人差指の腹でミュート



 『F』コードの利点をそのまま活かせる!!
バレー・コードでならではの利点を『B』コードでも紹介しておきます。

 ■同じ形のまま「平行移動」するだけでコードを変えられる
『Fコード』同様『B』コードをそのまま平行移動すると「5弦Root」がそのまま「コード・ネーム」になります。つまり“『B 』ひとつ覚えれば、12種類のコードを押さえられるのと同じ”ということになるわけです。

  同じBの形のまま平行移動することでコードネームが変わる
コードネームは5弦(人差指)の音名と同じ


 ■1〜3本の指を離したり入れ替えるだけで様々なタイプのコードに変化する
『B』として覚えた形(コード・フォーム)をもとに、ほんの少しの指を入れ替えるだけで、様々なタイプのコードを作ることができます。「どの指を変化させる」と「どのコード・タイプ」になるのか、もともとの『B』の形と比較して整理しておくと良いでしょう。
B
  3弦3フレットを半音下げて
2フレットにすると
B△7になる
(メジャーセブンス)

3弦3フレットを
全音下げると
B7になる
(メジャーセブンス)
2弦3フレットを 半音下げて
2フレットにすると
Bmになる
(マイナー)
2弦3フレットを半音下げる+
3弦3フレットを全音下げると
Bm7になる
(マイナーセブンス)



 『F』&『B』コードを含むコード進行を弾いてみよう!
せっかく覚えた2つのバレー・コードですので、『F』&『Bb』コードを使ったコード進行を弾いてみましょう。右手のリズム・パターンにシンコペーションと呼ばれるリズムを使ってみました(2拍目のウラ拍と3拍目の表拍をつなげた箇所)。シンコペーションについては次回詳しく説明しますので今回はその“半拍分”前に「つんのめる(倒れこむ)」ような感じのニュアンスをつかんでみて下さい。


上記のような“リズムがつながっている箇所”や“音がのびているる箇所”があったら、右手は止まって待っているのではなく、『空振り(カラピッキング)』をしながらビートをキープします。
上記の譜例のリズムで説明してみます。
基本の8ビートストローク

(ダウン)&(アップ)』の規則的な「振り」をキープすることでリズムの狂いをなくすのがコツ。
音がのびる箇所や休みの箇所は空振りして 『』 の動きをキープする。


 8ビートのコード・チェンジの際の裏技
初心者の悩みのひとつに「コード・チェンジが上手くできない」という声をよく聞きます。
でもこの“裏技”で解決してしまいましょう。次のコードに移る直前に秘密があります。
ある種“ズル”をするわけですが、ギターの上手い人はこのような“ズル”が上手いわけです(笑)。
下図を参考に左手を浮かせるタイミングを練習して下さい。
しっかり
音を出す
この部分で左手を離すのがコツ。そのまま開放弦を弾いてOK
 しっかり
 音を出す
この部分で左手を離すのがコツ。
そのまま開放弦を弾いてOK

  前のコードの最後の音(4拍目のウラ)のタイミングで左手を離して、次のコードの準備をするのがコツ。その代わり次のコードの最初の音をしっかりと出すように心がけましょう。

※KeyFやKeyBなどの「系のKey」の場合は左手を完全に離してしまうのではなく、ミュート(ブラッシング)して弦に触れたままコードチェンジするのがコツ。



 右手のカットを覚えよう!!
前回は“バレー”の力を抜いて音を消す「左手でのカット(ミュート)」を解説しましたが、今回は「右手を弦上にのせて音を消す(カット)する」方法を紹介してみます。このやり方の場合“バレーをしないロー・コード”の時でも使用できるので便利です。パワー・コードの項目で触れた「ブリッジ・ミュート」も合わせれば、ミュートは完璧です。

まずは『右手カット』の練習に使うコードの押えましょう。
今回は“ロー・コード”の中で非常に大切で、素晴らしい響きのする“B7”というコードを使用します。
『右手カット』の練習をしながら、このコードの押え方にも慣れてしまって下さい。

 
「B」コード


 ■ 右手カットの練習の手順


右手を「空手チョップ」の状態で弦にのせたまま1〜3弦をダウン・ピッキングで弾いてみて下さい。弾ききったところの形が『右手カット』の右手の“形&角度”になりますので、手に形をよく覚えこませて下さい。
1段階の形のまま、右手をいったん宙に浮かせて1〜3弦のみを狙って一気に弾き下ろします。この時、一瞬ですがピックよりも右手の方が先に弦に触れるのがコツです。
これが『右手カット』の基本フォームになります。


2段階の動きを実際の8ビートに当てはめて弾いてみます。音が完全に消えているか確認して下さい。
右手カットのあとにすぐ“アップ・ピッキング”を入れる練習です。そのかわり、あとの2拍は休みます。一連の動きがなめらかに行えるようになったら、5段階に進みます。
休みの間もカラピッキングをつづけておくこと!

4段階の動きを連続して完成です。
歯切れのよいパーカッシブな8ビートのリズムを刻むことができるようになりました。左手のミュートやブラッシングと組み合わせれば、あらゆるリズムにも対応できるでしょう。

右手カットの部分がパーカッシブなアクセントになる




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